Windowsは昔からフォントの管理が面倒で、使い勝手のよいフォント管理のソフトがあまりなかったのですが、nexusfontというツールがわりと良さそうなので最近使っています。
nexusfontのダウンロードとインストール
nexusfontの配布元はこちらです。Downloadからデスクトップ等にダウンロードしてインストールします。
![nexusfontダウンロード](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/03/65c5d4d24c5d3c5d6b5e052490c48db0.png)
常駐させておいた方がよいので、スタートアップに登録しておくとよいでしょう。
スタートアップはエクスプローラーで「shell:startup」と入力すると開きますので、このフォルダにnexusfontのショートカットをコピーします。
![スタートアップ登録](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/03/cf78bf8f6c97baa21d60c7c12a6bc232.png)
使用する前にフォントフォルダを整理しておく
まずはフォントフォルダの整理です。フォントフォルダはスタートメニューから「Windowsシステムツール」内のコントロールパネルを開き、表示方法を「大きなアイコン」にするとフォントがでてきます。
![コントロールパネルからフォント](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/03/f92d39e447d899717f7e2ca1cc0a9840.png)
フォントをクリックしてフォントフォルダを開きます。これとは別に任意のフォルダをドキュメント等につくって開いておきます。このフォルダに、Windows最低限のフォント以外をコピーしてその後フォントを削除します。1つのファイルで複数のフォントになるものもあるので、コピーの際に同じファイルがある警告が出ることもありますが、上書きでコピーしてかまいません。
Windows10で標準でインストールされているフォントはAdobeのHPに載っていますので、こちらを参考にしてフォントフォルダを整理していきます。
![フォントファイルをコピー](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/03/09bec6fca5cf064023e93388ca023875.png)
最近はBIZ UDゴシックとUDデジタル教科書体もWindowsに標準でフォントフォルダに入っていますので消さなくてもいいでしょう。Adobe関連をインストールしてる人は小塚明朝・ゴシックも入ってると思います。
このUDデジタル教科書体や中国語・ハングルなどのフォントは普段使わないと思うので、非表示にしておくとスッキリします。
![フォント非表示](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/03/bb5de884d3c6395333b72452e0803a05.png)
これ以外のフォントは別のフォルダを作ってそこに移動しておきましょう。可能ならメーカー別とか明朝・ゴシックなどの系統別にわけておきます。他に購入したものやダウンロードしたものも、フォルダごとにまとめておくとあとで楽です。
以上でnexusfontを使う準備ができました。
nexusfontにフォルダを登録する
それではnexusfontを設定していきましょう。まずnexusfontを起動したら左側のグレー部分で右クリックをして「グループ追加」をします。名前は何でもいいです。
![グループ追加](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/04/49d3318dcf83baa811d4c7e8654046a2.png)
グループができるので、右クリックして「フォルダを追加」で先ほど整理したフォルダを選択します。するとそのフォルダ内のフォントがnexusfontのグループに登録されます。
![同様にフォルダを追加する](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/04/f8a4f382a2e333a3220a8307c0cbadba.png)
他に整理したフォントフォルダがあるなら、それらも登録しておきます。
フォントセットを登録する
次に下にあるセットです。グループとの違いは、個別に使いたいフォントを登録しておけることです。nexusfontは主にこのセットを必要に応じて切り換えて使うことになります。
先ほどと同様、左側のグレー部分を右クリックして、今度はセットを作ります。
![新しいセットを作る](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/04/21f30b689c0128ccbd59ff78f40ab2b4.png)
この名前は用途によって使い分けることになるので、わかりやすいものにしておきましょう。
次に上のライブラリから、先ほど作ったグループを選択し、使いたいフォントをドラッグ&ドロップでセットに登録していきます。複数のグループから1つずつフォントをセットに登録といったこともできますので、いろいろなパターンのセットが作れます。
![使うフォントをドラッグ&ドロップ](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/04/6cbae0481ee253267afe602196961f87.png)
自分の場合は仕事用にモリサワ中心のDTPセットと、最近趣味で始めた動画作成用に商用OKのフォントを集めた動画作成用のセットと使い分けています。
登録したセットの使い方
セットに登録が終わったら、次はフォントを使う方法です。これは簡単で、使いたいセットをクリックして選択するだけで、Windowsにフォントがアクティベートされて他のアプリでも使えるようになります。
![セットを選択して使う](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/04/b13c5084e70090fe2679c45ed30841eb.png)
上の文字枠に入力したテキストが見本表示されますので、見出しやロゴを作るときの参考にもできます。セットに足りないと思ったら、グループの方からフォントをセットに追加する感じで自分好みのセットを構築していきましょう。
また、新しいフォントを購入やダウンロードしてきた場合には、登録してあるグループの関連付けフォルダに入れるだけで反映されます。そのグループを選択して使いたいセットにドラッグ&ドロップして追加すれば使えるようになります。
フォントキャッシュをOFFにしてnexusfontを高速化
便利なnexusfontですが、たまにWindows10のシステムと競合してフォントの読み込みに異様に時間がかかるときがあります。
それはWindows Font Cache Serviceというサービスが原因です。これはフォントの表示を高速化するサービスなのですが、正直言って無くてもほとんど変わらないので、OFFにしてしまいます。
やり方ですが、まずタスクバーを右クリックしてタスクマネージャーを起動します。タスクマネージャーが簡易モードになっていたら下にある(V)をクリックして詳細モードにします。
![タスクマネージャを起動](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/04/8a354b1dc904fe6bdc1c69912d8b6f38.png)
タスクマネージャのタブで「サービス」を選択し、一番下にある「サービス管理ツールを開く」をクリックします。
サービス一覧が表示されますので、下の方にスクロールさせてWindows関連が並ぶところでWindows Font Cache Serviceを探して右クリックでプロパティを出します。
![FontCacheを探す](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/04/01a8eaaa7aa5a42df0a18034bd9d945e.png)
「全般」のタブの真ん中あたりに「スタートアップの種類」がありますので、プルダウンから「無効」を選択します。その後下にある「サービスの状態」の[停止]ボタンをクリックして停止させます。
![サービス停止](https://butaoji-pcblog.com/wp-content/uploads/2021/04/aafa57fde22b280334c6725590c5c97f.png)
[OK]をクリックしてプロパティを閉じます。これでWindows Font Cache Serviceが無効になりました。
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