Recotte Studio(レコスタ)で何本か練習用で動画を作ってみて、ある程度使い方がわかったので、レポートです。
レコスタはこんな人向け
レコスタは実況動画作成ソフトを名乗っているため、ゆっくり実況・解説などに代表される、アバターが字幕付きで話しながらの動画を作るのに特化しています。
ですので、動画作成機能に関しては最低限しか付いていません。とはいえ、よけいな機能がない分、初心者にとっては扱いやすいと思います。レコスタは、
- これから実況(解説)動画を作ろうとしてる人
- 動画編集ソフトにあまり触れたことがない人
- AviUtl等で実況動画を作ろうとして挫折した人
- VOICEROIDシリーズを持っている人
に向いていると思います。
アバターに関しては3Dモデルや2D画像が最初からVOICEROIDのものがインストールされているため、自分で作らなくても簡単に配置できます。また実況動画用のMMDやキャラデータが様々なところで配布されており、自分の好きなアバターを配置することも可能です。もちろん自作してもOKです。
すでにAviUtlやゆっくりMovieMakerで実況動画を作っている人は、このソフトはそれよりも機能が低いので、無理に使う必要も無いと思います。
動画編集においては、Premiere Proという最強のソフトがあるのですが、アバターを使っての実況系動画にはまったく向いていません。
自分もいろいろやろうと試したのですが、いくらAdobe Creativeで全部のAdobeツールが使えるとしても、AfterEffectsやCharactor Animator等いくつものツールを使いこなしてやっと作れると言った感じでした。もちろん途中で匙を投げました(笑)
レコスタで動画を1本作ってみた
そんな感じでこの動画を作ってみました。
ものすごく大まかな流れですが、とりあえずアバターにしゃべらせて字幕を付ける実況型の動画が簡単に作ることができました。
素材動画はフリーの動画をつなぎ合わせてます。動く背景というだけで特に意味はありません。
では簡単に順を追っていきます。
元の動画とアバターを配置する
実況する動画を読み込んで、アバターを配置します。素材の動画をいくつか組み合わせる場合、先に張り込んで欲しい部分をカットなどの編集をしておくと良いでしょう。
会話テキストを入力
アバターにしゃべらせる内容を入力します。位置などはあとで調整するので、タイムラインに沿って入力していけばOKです。
会話をコピーして声を調整する
VOICEROID2シリーズを持っていれば「VOICEROID連携」でソフトが立ち上がります。持っていないときは会話テキストがクリップボードにコピーされますので、メモ帳などに貼り付けたあと音声読み上げソフトで音声ファイルにしましょう。
この時音声用のフォルダを作ってその中に音声ファイルを保存しておきます。
会話と音声をリンクさせる
会話の音声ができあがったら、レコスタに戻って、先ほど作った音声用フォルダをリンクします。そうすると自動的に会話に音声が付きます。
会話の位置を調節して完成
あとは会話の表示やタイムラインでの位置を調整して完成です。必要に応じてアバターに表情やアクションを付けます。プレビューしながら編集していきましょう。
レコスタに今後要望すること
こんな感じで簡単に実況動画が作成できますが、やはり新規のソフトなのでまだまだ機能が少ないし、操作性とかUIまわりがあまりよくありません。とりあえずぱっと思いついた改善案ですが、
- ショートカットキーのカスタマイズの追加
- 10フレーム(環境設定で設定した値)でのタイムラインカーソルの移動
- ↑↓キーでオブジェクトの先頭・終了位置にジャンプ
- 動画素材の音声の縦幅を可変にして欲しい
というのが編集していて不便に感じた点ですね。ショートカットキーのカスタマイズは必須です。自分はPremiereも使ってるので、同じキー操作にしたいですね。
またアルファチャンネルつき(背景透過)の動画が読み込めないので、アバターに重ねて自作のアニメーションを付けることができないのが残念です。
あと音声同期の仕組みが難解なので、VOICEROID2と連携する以外の方法がおすすめできません。なので体験版を使って気に入ったら、製品を購入する場合はVOICEROID2付属のナレーションパックをおすすめします。
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